トーテックアメニティ株式会社

最新の事例紹介

医療系ネットワーク構築・ソリューション導入事例

文部科学省事業／がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン
「都市型医療連携を担う人材の実践的教育」

学校法人駒澤大学様

お客様情報

学校法人駒澤大学様
“ 学校法人駒澤大学は、大学2校（駒澤大学・苫小牧駒澤大学）、附属高等学校2校（駒澤大学高等学校・駒澤大学附属苫小牧高等学校）を設置し、駒澤大学寄附行為および各学則に基づいて、「行学一如」の建学の理念のもと教育・研究活動を実践しています。 ”
（引用／学校法人駒澤大学様 https://www.komazawa-u.ac.jp/）

背景と目的

東京都では、がん患者の生活環境や要望が個々に大きく異なることに加え、急速に高齢化が進行しています。このような中、地域がん医療連携の効率化は急務ですが、地域医療のコーディネート能力がある医師や看護師は極めて不足しています。そこで、多様化する都市型がん地域治療を担うことのできる次世代のがん医療人リーダーを養成するため、都内の4つの大学（東京女子医科大学様・杏林大学様・帝京大学様・駒澤大学様）が連携し、最新のインターネット技術を駆使した魅力的かつ実践的な教育プログラムを共同で実施することになりました。

当社にご依頼いただいた経緯

当社の納入実績と「最先端の民生技術をいち早く医療現場へフィードバックする」という姿勢に高い評価をいただき、駒沢大学様が担当される分野についてのシステムインテグレーションをご依頼いただきました。
事前のご要望としては、ニーズを確実に吸い上げること、要求要件を明確に定義すること、「今までに無い」をキーワードにアプリケーションを開発・実装することなどがありました。

これまでの成果と当社の役割

The first phase2012年

9月

ネットワークインフラ関連の 環境構築: 人材養成基盤整備の第1次として、教育用ネットワークインフラの環境を整備。
オンプレミス型PACS導入: 大学院医療健康科学研究科にオンプレミス型PACS（Picture Archiving and Communication Systems)を導入し、学生への演習環境を整備。これをITを用いた基礎的な人材養成体制の端緒とした。

現地でのヒアリング、ネットワーク環境調査、ネットワーク設計、ネットワーク提案、ネットワーク構築、PACS選定・導入など。

構築例: オンプレミスPACS
「INFINITT PACS」; 学内放射線ネットワーク; 拠点間通信; 読影教育環境構築…等

12月

産学連携: 駒澤大学様が、社会医療法人北斗北斗病院様（北海道帯広市）と産学連携を締結。
学生が多くの実証例に触れ、そこから症例データベース（DB）作成演習に結び付けることを目的とする。匿名化された検査データの提供を病院から受ける体制を学内に整備したことによって実践的な教育が可能となった。
【社会医療法人北斗北斗病院様
https://www.hokuto7.or.jp/】

現地でのヒアリング、ネットワーク環境調査、ネットワーク設計、ネットワーク提案、ネットワーク構築など。イメージ画像

画像はイメージです

構築例: 専用仮想プライベートネットワーク（VPN）; IP－IPトンネル

The second phase2014年

2月

教育用大型モニタ設置: それまでは、PACS参照端末と修士生が使用する端末が異なるため、端末間を行き来しながら演習を進めていたが、大型モニタとPACSを連携させたことで、修士生は自身の端末操作を行いながら演習に臨めるようになった。
クラウド型PACS、及び 症例DBの導入: 演習で作成したコンテンツを公開し、幅広く活用するため、PACSを第1次導入のオンプレ型からクラウド型の「NOBORI」に移行した。
また、症例DB作成演習のため、教育・学習用　症例データベースである「Nouz」を開発・導入。「NOBORI」と「Nouz」の連携により、より効率的な演習が可能となった。

Nouz画面イメージ

大型モニタ選定・設置: 4月には、修士生の学習環境向上のため壁掛けTVに映し出される画像をFHDモニタに複製表示させる対応を行った。

「NOBORI」の適用: 画像はイメージです

NOUZ共同開発: 症例DB、ティーチングファイルシステム、カンファレンスシステムなどを包含し、PACSに特化した情報共有アプリケーションの開発
【NOUZ開発元／株式会社NOBORI
http://www.nobori.in/）】

The third phase2015年

2月

SSL-VPN導入: 演習が行えるのは学内の特定教室のみだったが、SSL-VPN導入により、インターネットが利用できる環境であれば可能となり、修士生の自己学習や症例DB作成が可能となった。
また、これによって他3大学との共同利用が可能となる仕組みを構築した。

現地でのヒアリング、ネットワーク環境調査、ネットワーク設計、ネットワーク提案、ネットワーク構築など。

構築例: 専用仮想プライベートネットワーク（VPN）; IP-IPトンネル

3月

Nouz機能拡張（1）演習問題作成・問題回答: もともとNouzでは、症例DB作成の際に該当する静止画やコメントを追加することができたが、今回の機能拡張によって、別の静止画やテキストを組み合わせて、よりリッチなドキュメント作成が可能となった。リッチドキュメントから、診断、病名・疾病名、解剖学名、撮影方法などを問う演習問題の作成が可能となり、回答の方法も選択形式やフリーアンサー形式など選択肢が増えた。

Nouz画面イメージ

機能拡張に向けたヒアリング、提案、要件定義、開発、導入など。
（Nouz開発元／株式会社NOBORI）イメージ画像

画像はイメージです

The fourth phase2016年

2月

Nouz機能拡張（2）e-learning: 前回の機能拡張（1）に加えて、e-learning機能を追加したことで、講座・科目単位に相当するカリキュラムモデル作成、ユーザ単位での実施状況や成績管理、それらのデータをExcel形式でのエクスポートすることが可能となった。
また、通常のe-learningシステムにはない、連続画像による画像参照も実現した。