事例紹介
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クラウド型PACS『NOBORI』 導入事例
PACS(医用画像管理システム)のクラウド化で
導入/運用コストを削減しながらデータ保全性や利便性を向上カスタマイズはもちろん、適用後の発展的運用までしっかりサポート
Client
一般社団法人 練馬区医師会 様
お客様の声
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お話を伺った方
一般社団法人 練馬区医師会 放射線科
中田技師長
(組織・ご担当者情報は取材当時のものです)
練馬区医師会は、これまでオンプレミスで運用してきたPACS(医用画像管理システム)をトーテックアメニティご提案のクラウド型PACS「NOBORI」へ移行しました。
クラウド環境に移行した理由や導入メリットについて、移行導入ご担当の中田技師長にお伺いしました。
クラウド型PACSの導入に舵を切ったきっかけ
これまでは医師会内施設にサーバやシステムを構築する、いわゆるオンプレミス環境でPACSを運用してきました。
2021年の秋にハードウェアの保守が期限を迎えて機器の更新が必要となった際、その高額な買い替え費用が課題となったんです。
PACSを提供いただいていたITベンダーさんのサービスは評価していましたから、機器の更新費用が高額とはいえITベンダーを変えることなく継続するか、もしくは新しい機器とより良いサービスを求めて他ベンダーの提案を受けるか、あるいは「所有から利用へ」と言われるオンプレからクラウド型システムに切り替えることで更新費用の低減を図るか、という3つの選択肢を念頭に置いていました。
日頃からPACSを利用されている当会の先生方のご意見も取り入れつつ、5~6社の提案の中から3つの選択肢の提案を選定、結果、NOBORIに決定しました。
2つの大きな決定ポイント
クラウド型の場合、運用開始のための初期費用を除けば、稼働後は基本的には毎月定額の使用料のみですので、稼働・運用のためのハードウェアコストを最小限に抑えることができます。
また、医療用の画像・情報の場合、どのようなバックアップ環境を構築するかということも重要な観点です。
NOBORIの場合、複数のデータセンターに分散して画像・情報データが多重保管されるため、当会でバックアップ環境を用意せずとも良く、データ損失のリスクを低減することができました。
元々の課題であった更新費用の低減、つまり費用対効果とデータ保全性の2点が、NOBORIを採用する大きな決め手となりました。
稼働前の想定外について
実は運用前テストでレポートについて想定外の問題が発生したんです。
NOBORI導入前のレポートは書類を作成しOCRで読み取っていたんですが、本導入にあたりNOBORIのレポート機能を使ってデジタル化しました。
OCRによる読み取りは、どうしてもミスやエラーが出てしまいますので、NOBORI導入以前は何度も読み合わせチェックをしていたんです。
OCRを介さずにパソコンから直接入力することになるなど、デジタル化でレポート関連の工数は大幅に削減されたものの、実際に出力されたレポートは想像していた内容と異なっており実務が滞ってしまいました。
そこをトーテックアメニティのSEさん達が色々と調整していただき、当会が希望するレポートが入手できる様にカスタマイズしていただきました。
例えば、医用画像のレポートは用途やモダリティによって何種類もあるのですが、診断する先生方が用途でないテンプレートを選ばないように、適切なレポートが自動で表示される仕組みなど、かなり頑張って作っていただきました。
その他にも、トーテックアメニティさんは毎日のように当会を訪問され、修正作業とテストを繰り返してくれ、運用開始までの目処を立てることができました。
稼働後のサポートについて
担当の皆さん、非常にフレンドリーで相談しやすいため、現場の職員たちとも良好な関係を築けていると思います。
そうした関係もあってか、現場からは使い始めてから様々な要望が出たのですが、トーテックアメニティさんは稼働後も、要望のひとつひとつに丁寧に対応していただいています。
当会からの要望に最初から「できません」と断らず、まずは一緒に解決策を探して、結果として難しい場合でも、ちゃんと代替案を提示してくれるのが良いですね。
想像以上の対応をしていただいており、とても感謝しています。
当社とNOBORIへの期待
NOBORIのPACSとしての機能は、もちろんしっかり揃っていますので、クラウド化を検討しているという病院・クリニックさんにはお勧めできる製品だと思います。区内では当会より早くNOBORIを導入している病院さんもあるんですよ。
PACSはさまざまな部署で利用され、その都度の画像参照やレポート作成が行われます。そのユーザーごとに運用要件は異なりますから、その要望をどこまで汲み上げてユーザー満足度を上げていくかは常に大きな課題です。
特に当会は医師会という組織に加え、検診・健診を始めとする練馬区住民の方向けの医療サービスも提供していますから、そのサービス向上とそれを支えるシステムは安全に安定して稼働できるものでなければなりません。
より便利でトラブルやミスが発生しにくい環境を実現できるかどうかは、トーテックアメニティさんの腕次第だと思いますので頼りにしています。
加えてNOBORIはブロックを組み上げるように機能が追加されていきますよね。より良い新しい機能の実装は楽しみの1つでもあるんですよ。
将来的なNOBORIの拡張機能の活用も含めて、トーテックアメニティの今後のサポートに期待しています。
担当者より
この度はクラウド型PACS「NOBORI」を採用頂き、誠にありがとうございます。
練馬区医師会様は医師会組織としては稀な健診・検診事業や、全国初の病児保育事業など練馬区内住民の方に寄り添った事業展開をされています。
そうした先進的な取り組みをされている練馬区医師会様に先進のクラウド型PACS「NOBORI」を採用いただけたことは、ITベンダーとして大変光栄です。
これからも営業・SE一体となって、ご期待に沿う様なサポート体制を提供していきたいと存じます。
- トーテックアメニティ株式会社 医療システム事業部 東日本営業部
お客様情報
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- 一般社団法人 練馬区医師会 様
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住所 東京都練馬区高野台2-23-20 設立 昭和22年(1947)(会員数64名) 法人登記 平成24年(2012)(会員数600名) 事業内容 ・各種健診(検診)、特定健診、学校検診の各事業、各事業に伴う保健指導
・保育園医および産業医活動
・予防接種事業
・子育て環境支援事業:
「練馬・石神井休日急患診療所練馬区夜間救急こどもクリニック」の開設
「病児保育センターぱるむ光が丘」「病児保育センターぱるむ大泉」の開設
※病児保育センターは医師会運営として全国初URL http://www.nerima-med.or.jp/
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"医道を高揚し医学医術の発展と公衆衛生の向上普及を図り、社会福祉を増進し、地域医療に寄与すること"(「練馬区医師会定款」第3条)を目的として、昭和22年8月26日、練馬区が板橋区から独立した直後に設立されました。
練馬区行政と協力しながら区民の健康を守る事業を展開中です。
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