事例紹介

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  • 介護給付適正化事業総合支援パッケージ トリトンモニター 導入事例

    ケアプラン点検の対象を高精度で抽出
    専門知識が必要な介護給付適正化事業を効率化

    Client
    堺市 介護保険課(大阪府) 様

お客様の声

お話を伺った方
堺市 介護保険課 認定点検係/調整係 様

堺市の介護給付適正化事業への取り組みについて

堺市では国の示す「介護給付適正化計画に関する指針」を踏まえ、「第9期堺市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画(第6期堺市介護給付適正化計画)」を策定しました。
これを元に、持続可能な介護保険制度の構築に資することを目的として、介護給付適正化事業の各取り組みを推進しています。
高齢化の伸長に伴い、要介護・要支援認定を受けている被保険者(利用者)に適切なサービスを提供できる環境の整備を図るという本事業の必要性は、一層高まっていくものと考えています。

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    堺市役所/堺地方合同庁舎前の公共広場「Minaさかい」
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    介護保険課が入居する本庁入り口

トリトンモニターの活用シーンについて

介護保険課でトリトンモニターを利用しているのは、認定点検係と調整係の担当者です。
認定点検係は、主にケアプランの点検対象の抽出にトリトンモニターを活用しています。
利用者が適切なサービスを受けるためのケアプランが立てられているか、必要な手順で帳票に落とし込めているか、サービスの利用状況を把握しているかなどを、担当ケアマネジャーやサービス提供事業者と協力しながら、点検及び検証をしています。
調整係は、主に給付内容の点検にトリトンモニターを活用しています。
福祉用具の購入・貸与や各サービスの利用回数などの給付実績チェックや、事業者指導のための事前準備を効率的に行っています。

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    窓口看板
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    様々な制度を告知するチラシ
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    様々な相談を受ける窓口
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    「トリトンモニター」ログイン画面

トリトンモニターを導入した理由

自治体職員には定期的な人事異動がありますし、職員数も限られています。そのような状況の中で、専門的な知識が必要となる介護給付適正化事業をいかに効率的・効果的に行っていくかが課題でした。
その解決策として、トリトンモニターを使えば大量のデータから必要な情報を迅速に抽出できる点に魅力を感じ、導入に至りました。
また、介護保険制度は3年に1度の法改正があり、それらに対応するためのシステム更新や保守がトリトンモニターにはしっかりとある点も重要だと感じました。

介護給付適正化事業については、国保連(国民健康保険団体連合会)から自治体に提供されているシステムがあり、堺市でも給付実績を活用した情報提供や医療情報との突合、及び縦覧点検などに利用しています。
しかしながら堺市のように居宅介護支援事業者数が360を超える規模ですと、給付実績データだけではなく認定データも掛け合わせた、より精度の高い抽出が必要でした。
それを可能にするトリトンモニターは、国保連の介護給付適正化システムを補完するシステムでもあると思われます。

その理由のひとつは、トリトンモニターがケアプラン点検対象を効率的に抽出できることです。
利用者一覧から居宅介護支援事業者別、訪問介護事業者別で抽出後、ケアマネジャー、要介護度、区分支給額限度基準額でソートをかけ、チェック対象となるケアプランを選定しています。
この様な精度の高い抽出はトリトンモニターがなければできませんし、点検自体も立ち行かないと常々関係者たちと話しているほどに、トリトンモニターを活用しています。

もうひとつは、複数の月にまたがる期間を設定して抽出ができることです。
例えば、生活援助回数が多いケアプランの未届を居宅介護支援事業者に確認する際、3か月以上の未届を勧奨条件としているため、この機能は業務上、不可欠です。

また、福祉用具・貸与調査では、認定調査時の利用者状態にマッチしていない様な福祉用具貸与の給付実績を抽出しています。これには認定と給付という別々の情報をもとに抽出を行う必要がありますが、トリトンモニターなら簡単に抽出できます。
トリトンモニター自体もバージョンアップを重ね、現在は操作画面がよりわかりやすく、どのボタンで何ができるかが明確になっており助かっています。

ケアプランのPDCA

「チェック」とあると誤解も多いのですが、本事業の目的は給付の削減ではなく、不足がある方にサービスが行き届き、万が一行き過ぎた給付があった場合は返還いただく、という適正な給付の実現です。
しかしながら、この「適正」や「過不足なく」といった考え方を、介護サービス利用者に対して日々、親身になって対応している現場のケアマネジャー皆さんにご理解いただくことは、意外にも難しいことなのです。
その点、国や役所からの指示や指摘といった形でなく、トリトンモニターの活用によって「ヒアリングシート」と呼ばれる、ケアプラン確認の要素が強い形でお伝えするため、ケアマネジャーも回答しやすくなっていると思います。
また点検する側も、指標に基づいてヒアリングシート記載内容の判断のみとしていますので、対応しやすくなっていると思います。

課題やご要望について

自治体情報システムの標準化・共通化によって、トリトンモニターの使い勝手が悪くならないかを心配していますが、法改正対応時に対応いただけそうで安心しました。
バージョンアップ毎に新機能追加などもありますので、都度の問い合わせ対応の継続と動画による操作説明会などがあると大変ありがたいです。

加えてトリトンモニターの活用について他団体の好事例を紹介していただけると、堺市においても、より良い事業推進につながると考えています。
堺市では、厚生労働省の令和5年度老人保健健康増進等事業である「高齢者向け住まい等における適切なケアプラン作成に向けた調査研究」で、トリトンモニター活用の事例提供を行いました。
介護給付適正化に関するシステムは選択肢自体が少ないと伺っていますが、だからこそ全国の多くの自治体が給付適正化の手法や課題といった情報共有することで、各地でのより良い介護サービスにつながることを期待しています。

担当者より

日頃からトリトンモニターを御活用いただきありがとうございます。
的確かつ高いレベルで使っていただいている様子をお伺いして、非常に嬉しく思いますし、身が引き締まる思いです。
御要望をいただいた他自治体様の好事例については、堺市様程のご活用や政令指定都市クラスの事例が少ないため、開発元、販売会社、そして何より弊社勉強のためにもトリトンモニター以外も含め、提供させていただける様に検討します。
今後とも、介護給付適正化事業を通して、現場で活躍するケアマネジャー様と堺市様と、お互いがお互いの業務を尊重する関係の一助に、ひいては全国のより良い介護サービスへ一助になれる様に精進いたします。

  • トーテックアメニティ株式会社 公共システム事業部 ソリューション営業部

お客様情報

  • 堺市 介護保険課 様

    堺市は近畿地方の中部、大阪府の中南部に位置し、大阪府において人口・面積が2番目の規模の政令指定都市です。
    その歴史は非常に古く仁徳天皇陵古墳をはじめとする百舌鳥古墳群が築造され、中世には海外交易の拠点として「自由・自治都市」を形成、古代からわが国の経済、文化の中心地として繁栄してきました。
    高度経済成長期の臨海コンビナートと泉北ニュータウンの造成を経て、約80万人の人口を有する都市となった堺市は、類稀な歴史文化資源を大切にしながら、「未来を創るイノベーティブ都市」として発展することを目指しています。

    介護保険課は健康福祉局長寿社会部に属し、
    1.介護保険に係る施策の企画、調整及び推進
    2.所管の業務に係る保健福祉総合センターとの連絡調整
    を行っています。

  • 堺市 公式ホームページ

    堺市 公式ホームページ
    https://www.city.sakai.lg.jp/

製品情報

トリトンモニター無料デモンストレーション受付中 実際の認定データと給付実績データを使って適正化の効果検証および介護保険事業の運営状況を見える化するレポートをご提供いたします。
まずは、お気軽にお問合せ下さい。データの持ち出しは一切ございません。

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