事例紹介
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医療ソリューション『セキュアリモートアクセス』 導入事例
ネットワークインフラにおける情報セキュリティと将来を見据えた拡張性を担保
Client
浜松赤十字病院 様
お客様の声
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お話を伺った方
浜松赤十字病院 事務部 企画課の皆様
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企画課長
飯田 様 -
システム管理係長
岡村 様 -
システム管理係主任
源馬 様
(ご担当者情報は取材当時のものです)
1938年に開設された浜松赤十字病院は、地域医療、救急医療、災害医療などに取り組む地域中核病院です。
2007年の浜名区への移転の際に電子カルテを導入し、2023年に電子カルテシステムが刷新されました。
時を合わせ、ネットワークインフラをめぐる諸課題を解決するために、トーテックアメニティがその設計・構築を担当しました。
医療現場のネットワーク更新時の課題について
2007年の病院新築移転と同時に構築されたネットワークインフラについては、これまで大きなトラブルもなく運用されてきましたが、今回、電子カルテベンダーを切り替えることになり、それに伴い数々の課題が出てきました。
ひとつは、古くなったネットワークインフラを刷新する必要性です。
刷新はしなければならないのですが、医療現場は24時間365日稼働しています。
そこへの影響を最小限にとどめながら、円滑に刷新する必要がありました。
同時に、かねてから要望が出ていた無線Wi-Fiの電波状況の改善を行いたいと考えました。
また、近年では医療機関へのサイバー攻撃が深刻化しているため、厚生労働省が医療機関でのサイバーセキュリティ対策を推進しています。
当院では、厚生労働省のガイドラインや省令改正などに準拠するために、リモートゲートウェイ装置の管理を強化する必要がありました。
もうひとつは、患者さんへの無線Wi-Fiサービスの提供や医療機器のオンライン化など、将来的なサービス向上に柔軟に対応できる拡張性を確保する必要性です。
もちろんマイナンバーカードの健康保険証としての利用拡大や電子処方箋の発行など、国の新しい施策にも対応していく必要もあります。
そうした情報の基盤となるネットワーク構築においては、予め拡張性をもって設計をしておく必要があったのです。
トーテックアメニティへご依頼いただいた経緯
トーテックアメニティは、情報系、医療系を問わずネットワーク構築に関して豊富な実績がありましたし、切り替え前の電子カルテベンダーとも密接な協力関係があったことが理由のひとつです。
もうひとつは、提案内容ですね。
ネットワークインフラを更新するとなれば、病院側からもさまざまな要望が上がってきます。
一方で、病院職員はITの専門家ではありませんから、限られた予算の中で何を選択すべきか、どうすればもっと良くなるのか、経営判断を間違わないようにベンダーやインテグレーターから適切な情報や知見を提供していただく必要があります。
その点、トーテックアメニティは、病院側からのさまざまな要求に対して的確な提案や情報提供をしていただきました。
何度も打ち合わせを重ねながら、この会社なら安心してお任せできると感じました。
構築・導入について
新しい電子カルテベンダーとの打ち合わせにも、トーテックアメニティは毎回のように参加いただきながら、当院と各方面の関係者と歩調をあわせ、構築と導入を円滑に行っていただきました。
さまざまな課題についても、的確な解決策を提案・導入していただきました。
例えば、無線Wi-Fiのアクセスポイント増設については電波状況が大きく改善し、「つながらない」「つながりにくい」といったスタッフからの問い合わせは激減しました。
医師や看護師の端末がフリーズしてしまうと、目の前の患者様との信頼関係に水を差すことにもなりますので、投資対効果を感じる結果となりました。
併せて、既に病棟に整備されていた患者用Wi-Fiと今回導入した業務用Wi-Fiについて、2.4GHzと5GHzの周波数入れ替えも対応していただきました。
業務用無線Wi-Fiについては、不正侵入ができないよう、WPA Enterprise方式やRADIUS認証で最新のセキュリティを確保していただいています。
マイナンバーカードによる健康保険証のオンライン資格確認の導入も、今回のネットワークインフラ更新の一環として実現できました。
また将来的に、タブレット端末を用いた外来受診での問診や同意書のデジタル署名などにも対応できるような拡張性を確保していただいています。
導入後は特段のトラブルもなく稼働していますし、トーテックアメニティ社内にある医療系専門の保守部門がリモートで控えてくれていますので心強いです。
何らかの不明点が発生した場合でも、営業担当の方に相談をすればすぐに、かつ小まめに対応していただけることもあり、安心して運用できています。
「セキュアリモートアクセス」の導入効果について
サイバーセキュリティ対策についても、トーテックアメニティの「セキュアリモートアクセス」を導入したことで、セキュリティの高い回線を使って一元管理できるようになりましたので、当院のセキュリティは向上したと考えています。
刷新前は、システムベンダー各社が独自に用意した複数の回線を個別に管理運用していました。
しかし、そのままの更新では手間やコストがかかかり、各社のセキュリティポリシーの差から不正アクセスなどのリスクも高くなります。
厚生労働省からもインターネットとの接続点を確実に管理するようにガイドラインが示されていますから、そうした状況を踏まえて提案していただきました。
一元管理の構築・運用は「かえってコスト高ではないか」との疑念もあったのですが、御提案頂いた「セキュアリモートアクセス」は平均的なネットワークシステムよりも低コストで構築ができ、かつ運用できていることも大きなポイントですね。
トーテックアメニティへの御評価
今回の更新では、トーテックアメニティにネットワーク配線図などをゼロから調べていただくところからお願いしました。
そうした作業は工数がかかり大変なのではと想像していたのですが難なくこなし、さすが数多くの導入実績を持つ会社だと感じさせられました。
また今回の納品時にはネットワークの設計書やネットワーク機器の詳細を、丁寧なドキュメントとして残していただきました。
次世代へ引き継ぐ記録としてもドキュメントの重要性は十分認識しているものの、煩雑になりがちです。
そのクオリティが非常に高いため、機器の追加購入や設定確認といった、現在の導入後の対応にも大変役立っています。
医療をめぐるITは、どんどん進化していくと考えていますので、的確に選び抜いていかなければなりません。
医療現場側からも新しいIT機器の情報や、新しいシステムのメリット・デメリットについての資料を求められる機会もありますし、システム担当は常に学んでいかなければならないと考えています。
そうした最新のITや情報セキュリティについて、今後も当院の規模に即したご提案や情報提供などを引き続き期待しています。
担当者より
この度はネットワークインフラ更新のご用命いただき、誠にありがとうございました。
医療ネットワークインフラはもちろん、医療系システムも実績豊富であり、加えてご不安も多い情報セキュリティ分野でのオリジナルソリューション「セキュアリモートアクセス」を持つなど、課題解決に向けた方法も多数、所持しております。
弊社は、医療系ネットワークに特化したSE部隊を持ち、また本社のある名古屋市、私が勤務しています静岡営業所と、浜松赤十字病院様にとって万全のフォロー体制を整えております。
今後とも浜松赤十字病院様に寄り添った御提案が出来る様に、また弊社提案がより良い地域医療への一助になる様に、なお一層、精進して参ります。
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トーテックアメニティ株式会社
医療システム事業部 医療東日本営業部 小林
お客様情報
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- 浜松赤十字病院 様
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所在地 静岡県浜松市浜名区小林1088-1 設立 1938年(昭和13年)3月17日 職員数 503.5人 病床数 一般病床 312床(地域包括ケア病棟53床を含む)
入院患者数:1日平均230.5人、延べ84,150人
外来患者数:1日平均404.6人、延べ98,324人
※令和4年度のデータですURL http://www.hamamatsu.jrc.or.jp/
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