事例紹介

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  • クラウド型電子カルテシステム HOPE Cloud Chart 導入事例

    地域の「かかりつけ医」として
    業務効率化を推進

    Client
    医療法人 風早会 外科野﨑病院 様

お客様の声

【 掲載内容は取材時点のものであり、現在の仕様等とは異なる可能性があります 】

  • お話を伺った方

    医療法人 風早会
    外科野﨑病院の皆様

  • 人物

電子カルテ導入検討のきっかけ

当院は大阪市東成区で50年以上、地域医療に携わっています。
長らく紙のカルテを使っており、通院歴が長い方だとカルテファイルが10冊以上にもなります。リアルタイムでは患者さんの情報を部門間で共有することができず、例えば患者さんの診察が終わり医師の指示を仰ぐまで、看護師はその患者さんの多数のカルテを抱えたまま傍らで待機している状態でした。
業務の効率化を図るには、電子カルテの導入が不可欠だったのです。

具体的には、当院で利用している医事会計システムの更新に合わせて電子カルテの検討を始めました。WindowsOS のサポート終了も見据え、早めに移行したいと考えたこともあり、まずは安価で比較的取り組みやすそうな電子カルテから検討しました。しかしながらITに慣れない私たちはランニングコストの重さについて理解が出来ておらず、導入検討そのものが振り出しに戻ってしまいました。
そのうちに、新型コロナウイルスの流行により院内の対応優先順位が、当然ながらシステムよりコロナ対応になってしまい、電子カルテの導入は棚上げになっていました。
コロナ対応が落ち着き始めた頃、近隣の病院のほとんどが電子カルテを導入していることを見聞きし、改めて導入を検討することになりました。

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HOPE Cloud Chart IIを選んだ理由

※文中のトーテックアメニティは、以後「トーテック」

HOPE Cloud Chart IIは、長年使っている医事会計システムと同じ富士通製で、当院と同規模の病院でも導入されていました。
そこで実際の使用感や導入メリットなどの意見を直接聞くことができたということもあり、富士通製品の販売店であるトーテックを通じて導入検討を始めました。

もちろん過去の経緯から他の電子カルテとも比較・検討は続けていましたが、今回は検討当初からクラウド型の電子カルテのみが対象でした。
当院では10年ほど前からクラウド型PACSを導入しており、順調に稼働しています。
その実績から、クラウドサービスで不安を感じる様な通信の遅延や不安定さ、セキュリティ保持などへの抵抗感が既になかったためです。
それよりも新たにサーバーを置くスペースが不要なこと、データバックアップなどの万が一の災害対策やセキュリティ対策がしっかりなされていることの方が重要なポイントでした。

トーテックの営業担当やSEの対応について

ほとんどのメーカーやシステムインテグレーターは、最初に営業担当者が来て、デモンストレーションの段階からSEが参加するという流れでした。
しかしながらトーテックの場合は提案の初期段階から、医療システムの営業担当者に加え、ネットワークや通信機器に詳しい営業担当者や電子カルテの導入経験が豊富なSEが来ていたんですよ。
導入スケジュールや運用設計、ワーキンググループなどのプランが上手く練られていたことも高評価で、トーテックによるHOPE Cloud Chart II導入となりました。

当院は在職歴の長い職員が多いのですが、その分、電子カルテ未経験者が半数以上を占めていました。
IT分野の専門職員もいませんので、トーテックに対しては「マスターデータとは何でしょうか?」いう初歩的な質問からのスタートでしたが、私たちの不明点も分かりやすく丁寧に教えていただきましたし、様々な相談もしやすかった様に思います。

職員間では、業務プロセスが変わることへの抵抗感が相当にありました。
もちろんパッケージシステムはカスタマイズが基本的には出来なかったり、業務をシステムに合わせるのが一般的であったりということは理解していました。
そうした中でトーテックには、当初は「出来ない」と想定していた部分についても、可能な限り従来の業務プロセスに近い形になるように、様々な提案をしていただけました。
例えば当院の場合、最大の難関はHOPE Cloud Chart IIに標準装備されていない「眼科対応」でした。また、急性期一般病棟に地域包括ケア病床も入っているため、システム的な棲み分けが難しいとも伺っていましたが、両方とも納得のいく形に仕上がりました。
電子カルテ導入の最終段階である運用リハーサルでは、システムの想定と実際の患者さんの動きの違いといった課題が続出したのですが、本稼働までにひとつひとつクリアしていただきました。
実は、本稼働時も戸惑いはあったんです。
ただ私たちのどんな要望でもトーテックは一度は社内に持ち帰り、検討してから回答や対応をしてくれました。そうしたトーテックの前向きな姿勢はありがたかったですね。
稼働後のフォローも充実していたため、安心して乗り切ることができた様に思います。

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電子カルテの導入のメリット

一般的なメリットは業務効率化、ペーパーレス化、迅速な情報共有などを挙げることができますが、当院では電子カルテを活用した診察予約や検査予約が出来るようになったことが大きいですね。
当院は24時間救急対応が可能な急性期型病院で、地域の皆様の「かかりつけ医」として開院時間もかなり長く設定し、可能な限り診療出来る体制を取っています。
そうした中で急患対応が優先され、既に来院されていた患者さんを長い時間、お待たせすることも多かったんです。
今回の電子カルテの導入で、電話によるお問い合わせでも会計事務の担当者でも、電子カルテの情報や急患対応を見ながら診察予約や検査予約が簡単に出来る様になりました。
結果、患者さんからも「待合室が混雑しなくなった」「長い待ち時間が少なくなった」と好評です。

保守サポートについて

システムのバージョンアップに、当院側の手間がかからないのはクラウドサービスならではの良さだと思います。
そうしたシステム更新時に、手順書や説明書を数多く提供いただくのですが、業務をこなしながら読み込むのは大変です。
ついては事前に担当者に来ていただいて、説明書と実際の画面を見ながら教えていただけると、不明な点はその場ですくに解決できますし、ありがたいですね。

現在、当院からの要望や課題については、Excelで作った課題表に書き込んで関係者全員で共有し、順次、トーテックで検討・対応して頂いています。
稼働から1年が経過し、課題やトラブルの緊急度も私たちで切り分けられるようになってきました。
「マスターデータとは何でしょうか?」と質問していた私たちが、簡単なトラブルなら自分たちで解決できるようになったのは、トーテックからの親身なサポートの中で受けた数々のアドバイスが活きているのではないかと思います。

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担当者より

  • 人物
    トーテックアメニティ株式会社
    医療システム事業部 西日本営業部 額田・堤
  • 外科野﨑病院様の皆様の多大なご協力もあり、稼働から無事に1年を迎えることが出来ました。
    大変恐縮ながら、当社の関西地区での医療システム分野での体制については、まだまだ発展途上の面があります。
    その分、医療システム周辺のネットワークインフラや機器、営業・SE一帯となったサポート・保守体制など、全社一丸となって取り組みさせていただいたのですが、そうした部分も御評価いただき、大変ありがたく存じます。
    当社の関西地区での医療システム分野への取り組みが、半世紀にわたり外科野﨑病院様が支える地域医療の一助になれる様、更に精進してまいります。

お客様情報

  • 医療法人 風早会 外科野﨑病院 様
    住所 大阪府大阪市東成区深江南2丁目20-15
    URL https://www.nozaki-hospital.com/

    大阪市東成区で50年以上にわたって地域医療に専念しています。
    外科領域を中心に急性期病院として24時間の救急対応を行っているほか、往診や在宅医療にも注力し、地域の皆様のニーズに応えています。
    外科、消化器科、肛門科、整形外科、乳腺外来、循環器科、内科、呼吸器内科、神経内科、眼科、リハビリテーション科など幅広い診察科目をカバーし、MRI、全身CT、エコー、マンモグラフィー、胃カメラなどさまざまな検査を行えるほか、全身麻酔を要する手術も対応可能です。

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