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情報BOX 【 知って得するサイバーセキュリティ講座 】

第24回顧客の情報を預かる責任

2013年10月23日

個人情報は、大きく2つに分けることができます。一つは、「特定の個人を識別できる」情報で、氏名・生年月日・性別・住所の4つを特に「個人基本4情報」と呼びます。この個人基本4情報が漏洩するだけで、1万円程度の損害賠償が認定される判決が出ています。

もう一つが、「他人や社会に知られたくない」、「知られることで精神的、経済的、社会的な不利益・差別を受ける」というプライバシーに関わる情報で、機微情報(センシティブ情報)といいます。この機微情報は、その機微の度合いが高いほど、漏洩が起きた場合の責任が重く、それに伴い損害賠償額が上がります。

このように、機微情報を取った瞬間に漏洩するリスクが発生し、きわめて高い責任が発生することを自覚しておかなければなりません。それ以前に、個人情報、特に機微情報を取得する場合には、本当にその必要があるのかということを吟味しなければなりません。

また、技術的な対策を講じることで、情報がそもそも漏れにくい状況をつくっておく必要もあります。前回お話ししたエステティックサロンの例では、極めて初歩的なミスにより、情報漏洩が発生しています。適切なアクセス権限を設定しなければならないことは当然として、そもそもウェブサーバに情報をそのまま保管する必要があるのかという疑問が残ります。入力されたデータを即座に転送し、社内でデータを保管するなどの工夫を行うことで、相当に情報漏洩の危険性を抑えることが可能だからです。

企業が利用者からデータを取得する場合には、情報を取得せずに済ませる方法はないか、取得する情報は、万が一漏れた場合、その被害が最低限に抑えられる内容にできないか、取得したデータを保管する必要があるのかなどの検討を行い、必要な場合は十分な情報漏えい対策を講じる責任があるのです。

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 ◆ 次回は「個人情報取得のポリシー」についてお届けします。

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